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フォークといえば 反戦だった [音楽]

PPM A Song Will Rise 1965 (LP)フォークソングというものを初めて知ったのが、中学一年生(1966年)のこと。小学生のときにフォークダンスを体験済みでしたから、なるほど昔のアメリカの入植者が娯楽として歌ったものなんだという風に、ルーツについては理解していたように思います。例えば、シアトルのワシントン大学の学生たちが結成したブラザーズ・フォー The Brothers Four という人気グループがありましたが、彼らの歌などはそういう本来的なフォークソングの流れだったと思います。

しかし、そのころ(60年代後半)に聴いたフォークソングというと、ベトナム戦争反対の反戦集会で歌われた、いわゆる反戦フォークというイメージがとても強かったです。また、後に知ったことですが、日本人にはあまり馴染みのなかった黒人公民権運動(人種差別撤廃運動)を支援するために歌われたものも少なくなかったようです。私のような60年代後半になって初めて聴いた者にとっては、フォークソングは単なる“民衆の歌”ではなく、反体制の歌という印象の方が強かったです。

そういう反体制的なフォークソングの代表曲が、ボブ・ディラン Bob Dylan の「風に吹かれて」 “Blowin’ in The Wind” だと思います。この曲は1962年の作品で、翌63年にレコーディングされましたが、同じ年にPPM(ピーター・ポール・アンド・マリー) Peter, Paul and Mary が歌って世界的な大ヒットとなりました。 

PPMは当時のフォークソングのトップアーティストであり、オリジナル曲では、一匹の反戦集会 1967 by Wikimedia Commonsラゴンと少年の物語を綴ったメルヘンチックな「パフ」 “Puff The Magic Dragon” などが有名でした。それと同時に、50年代の代表的な反戦フォーク「花はどこへ行った」 “Where Have All The Flowers Gone?” や、黒人公民権運動の支援歌だった「天使のハンマー」 “If I Had A Hammer” などもカバーし、リバイバルヒットしました。ともに往年の大物フォーク歌手であるピート・シーガー Peet Seeger の作品です。ボブ・ディランの「風に吹かれて」と同様に、ピート・シーガーの曲も、PPMの洗練された美しい歌声で60年代後半の私たちの耳に響いていました。

もちろん、60年代には、ひとり PPM だけでなく、憂愁に満ちた歌声のジョーン・バエズ Joan Baez やダーティな雰囲気のバリー・マクガイア Barry McGuire など多くのフォークシンガーが活躍し、反戦・反体制の“プロテスト・ソング”でもたくさんの名曲が生まれました。その影響で、やがて日本でもフォークソングブームが訪れます。しかし、残念ながら日本のフォークソングは、60年代の間は音楽的な質や完成度が劣り、歌い手の自己満的な作品ばかりが目立っていたように思います。特にプロテスト・ソングで個人的に優れていたと思うのは、新谷のり子の「フランシーヌの場合」19691曲だけです。従来の素人臭い和製フォークからプロらしいポップスへ脱皮したと初めて感じたのが、井上陽水の「夢の中へ」1973)でした。

 

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